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《ネタバレ》 この映画の持つ全体的な雰囲気はとても好きです。霧が晴れることのない洋館。部屋一つ一つの装飾にしても、古典的な不気味さが何ともいい感じでした。そしてニコール・キッドマンって本当に綺麗だなあ・・と改めて感じた映画でもあります。子供のために強く生きようと、いつも神経をはりつめている母親の姿をとても美しく、哀しく演じてくれたと思います。あのラストは正直シックス・センスを想像せざるを得ませんでしたが、ラストうんぬんよりも私が最も印象に残ったのは「死人の写真」なのですよね。妙に生々しく、かつ不気味でした。死者なのに生きているかのように正装をさせ、椅子に座らせて写真を撮る、と言う行為がこんなにも不気味に思えるなんて。本当に生々しく感じるのは、スプラッタ映画の死体ではなく、こういうものなのでは無いでしょうか。法医学の授業で始めて本物の死体の写真を見たときの衝撃を思い出しました。(ちなみに私は別に医学部では無い)ちょっと前半の展開がぬるいのでだるくなってしまうのとが難点ですが、十分楽しめる作品だったと思います。
【深海】さん 8点(2004-10-24 23:27:43)
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