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《ネタバレ》 ええ、もちろん泣きましたとも!!この映画!!催涙度のみで言えば、今年ナンバーワンの作品かもしれません。常々自分の涙と下半身には節操なしだと思っているので、散々グシュグシュになりながらも、映画としての評価はこの点数にとどめさせて頂きます。要するに「泣ける」映画イコール、少なくとも僕にとって佳作止まりの「素晴しい傑作」にはならなかったわけで・・・。なんつーか・・・、ちゃんと真っ当な人生を歩まれている方には、絶対的に支持され、評価も高くなる作品ではないかと思います。わき道に逸れて、最早正規の軌道に戻し難い「非家庭的」人間にとっては、自分が欠落人間の烙印を押されてるみたいで、ポロポロ涙ぐみながらも、疎外感というか、終始非常に居心地が悪い気持ちを味わう結果に。主役キャメロンより、「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイルちゃんよりも、場をさらったのは長女ケイト役の少女の、まるで「菩薩」のようなぶ厚い唇。人生を達観した境地の人間の表情っていうのは、まさにこの映画のクライマックスの彼女みたいな表情なのではないんだろうか?すっかり肥えたアレック・ボールドウィンや、久しぶりに観たら、往年の大女優べティ・デイヴィスに面影が似てきたジョーン・キューザックら、大物脇役のキャラが結構深くまで掘り下げられているのに、肝心の父親と失語症の長男の描き方が少々喰い足りない。元弁護士という役柄はともかく、ご贔屓キャメロンの初の三児の母親役はなかなかサマになっていました。もういい加減、ルーティンなラブコメの主役は卒業して、こういう役柄にシフトしていった方が良いんじゃないかと思いますね。
【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-10-13 16:42:42)(良:1票)
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