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祇園囃子 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 祇園囃子
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1953-08-12
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
デビュー当時の若尾文子の可憐さももちろん捨てがたいけれど、何といってもこの映画は美代春姐さん=木暮実千代のものでしょう!彼女の立ち振る舞い、仕草、そうめんを啜る姿に至るまで、いちいち見惚れているうちに映画が終わってしまいました。それにしてもここに出て来る男どもは、どいつもこいつも悉くサイテーな連中ばかりですね。お茶屋の元締め浪花千栄子の、涼しげに憎々しい巧みな名演との相乗効果で、木暮姐さんの虐げられ耐え忍ぶお姿がいよいよ妖艶にみえてくるのも、溝口演出の計算のひとつなんでしょう。暑い夏の京都裏小路の情緒ある風景、クライマックスからずっと背後に流れるお囃子の音色のここち良さ・・・。もうたまりません。格調高い風俗描写映画のひとつの完成された形がここに在ります。(→池袋文芸座「リスペクト溝口健二特集」にて)
放浪紳士チャーリーさん [映画館(邦画)] 8点(2007-09-23 12:30:03)(良:3票)
その他情報
作品のレビュー数 31件
作品の平均点 8.16点
作品の点数分布
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313.23%
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626.45%
7412.90%
81135.48%
9825.81%
10516.13%
作品の標準偏差 1.44
このレビューの偏差値 49.22
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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