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穴(1957) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 穴(1957)
製作国
上映時間103分
劇場公開日 1957-10-15
ジャンルサスペンス,コメディ,モノクロ映画,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 自分の市川崑監督の追悼レビューは大映時代のこの小品で。この時期の市川監督って、果敢に既存の日本映画作家が誰もやらなかった映像表現、キャラクター造りを率先して行っていたっていう印象があります。常に時代の一歩先を見据えていた作家的高揚期といったら良いか。しかもそれら実験的作品の殆どが結果的には成果を収めている、これは物凄い事だと思います。この小品も一見プログラムピクチャーを装いつつ、アングルや各ショットに意匠を凝らし、様々な冒険が施されていて面白い。ただ一連の「大映現代劇」の例に漏れず、どこか重っ苦しい暗鬱な雰囲気がこの作品にも覆われている。ヒロインの京マチ子も百面相的大奮闘の好演だけれど、豊満な肉体ゆえの鈍重さが仇となっているシーンも幾つか見受けられた。ラストの船越英二の飛び込み○◎の決めポーズ、あれって笑うトコなんですよねえ・・・?これがもし東宝で製作されていたたら、もっと軽快な感触の作品になっていたかも。う~ん、初期東宝時代の市川監督コメディ作品群がもっと観たい!
放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-22 13:39:36)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 17件
作品の平均点 7.24点
作品の点数分布
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6317.65%
7635.29%
8529.41%
9211.76%
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作品の標準偏差 1.06
このレビューの偏差値 47.90
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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