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邪魔者は殺せ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 邪魔者は殺せ
製作国
上映時間116分
劇場公開日 1951-08-28
ジャンルサスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 若き日の、端正なマスクのジェームズ・メイソン氏が全編にわたり、まるで見捨てられた子犬のように苦痛と晦渋の表情を浮かべ、潜伏逃亡する姿、その一挙一動が痛ましくも美しく、そして愛らしい。いささか脇道に逸れ、寄り道しすぎかとも思われる、一夜の逃亡劇から目が離せなかったのは、彼のこの名演技があったからこそ。時に非情に振る舞わなければならない組織の幹部クラスの人間が、愛らしく見えてしまうというのは、いささかどうかとも思いますが。撃たれた後、潜伏しながらも、なんだかんだで介抱を受けたり、通報されるのをラストまで免れたのはひとえに手にかけた死者に対して許しを乞うような、彼のこのパセティックな表情に感情を動かされた人物が多かったからかと。陰影深いモノクロームのカメラや厚みがあるセットも、キャロル・リード監督作らしく圧巻でした。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 8点(2021-04-26 22:03:52)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 7.21点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.26
このレビューの偏差値 54.92
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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