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グレゴリー・ペックは大好きな役者だし、キレイな女優さんは次々に登場しては消えていくし、ただ漫然と観ている分にはまあ退屈はしないという程度の出来。こういうオムニバス形式に近い映画っていうのは、豪華スターを出演させて観客に世界の観光地めぐりをしてもらおうというのが目的であれば、その役目は一応果たしているかと思います。でも、観終わっても心に迫ってくるものはあんまりないですね。ヘミングウェイ原作の映画化に殆どめぼしい作品が見当たらないっていうのは、上記のような表層的な部分だけを描けばいいやっていう製作者サイドの怠慢な態度が原因だったのでは?「慕情」のヘンリー・キング監督らしくラブシーンには情感がこもった演出が光ってはいるんだけど・・・。
【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-06-04 10:55:51)
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