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風と共に去りぬ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 風と共に去りぬ
製作国
上映時間232分
劇場公開日 1952-09-04
ジャンルドラマ,ラブストーリー,戦争もの,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 これは奔放で情熱的な女、スカーレット・オハラのラブ・ストーリーではなく、メラニーという一人の女に内面的に敗北し続けた不幸な女の哀しき半生記だと思う。そもそもスカーレットはアシュレーの事が本当に好きだったわけではない。彼女が愛したのは終始自分自身のみである。土地の男達の関心を独り占めするのが当たり前、という環境でアシュレーだけがメラニーという別の女と結婚するという。自分が相手の気持ちに応えるかはともかくとして、とりあえず男には愛されていたいという素直な欲求をかなえられずにプライドがいたく傷ついたスカーレットは何とかアシュレーを横取りしようとする。が、「性格がちょっと」という逃げ場の無い根源的な理由でメラニーに敗北する。そのメラニーのマリア様のような大らかで優しい性格がこれでもかとばかりにスカーレットを傷つける。スカーレットの行動理由の根っこは全てメラニーへのコンプレックスと言っても過言ではない。ラスト、メラニーが自分に感謝したまま死んでいくことで勝負はメラニーの勝ち逃げに終わる。そこでスカーレットは初めて自分自身の心に気づく。が、気づいた時にはもう遅く、大切なものを全て失ってしまう。そこで無理やりひねりだしたのがタラという土地への愛。夕日を見つめながらタラの地に立つスカーレットは、すでに狂っていたのだろうとしみじみ同情した。4時間が飽きずに見続けられる名作でした。
ラーションさん 9点(2004-06-05 01:04:36)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 260件
作品の平均点 7.58点
作品の点数分布
020.77%
141.54%
231.15%
341.54%
4103.85%
5176.54%
63011.54%
74316.54%
84115.77%
94416.92%
106223.85%
作品の標準偏差 2.20
このレビューの偏差値 52.93
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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