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頭が切れる人は大概感性の鋭い人が多く、小さい頃に感じた恐怖が心の底にこびりついていつまでも取れ無かったりする。その恐怖は、虐待という直接的な行為だけではなく、環境の変化や新しい人間関係などの感情を動かす可能性のある要素もすべて排除してしまう。主人公は心に流れ込む感情が、過去のつらさや哀しさを刺激しそうで怖くて仕方が無い。その呪縛から解放してくれたのは、初対面のやりとりで「君は私を傷つけた」と同じ目の高さではっきり感情をぶつけてくれたカウンセラー。自然発生の感情をそのまま見せ合える、計算の無い本当の友人が人生において最も大切なものなのかもしれない。
【ラーション】さん 9点(2004-05-23 00:20:45)
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