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ヘンリー五世(1989) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ヘンリー五世(1989)
製作国
上映時間137分
ジャンルドラマ,戦争もの,歴史もの,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 シェークスピアの作品の中ではマイナーかもしれない作品をよくまとめた秀作だと思います。まあ、リチャード二世からヘンリー八世に至るシェークスピアの歴史ものはわたしたちが「東京裁判」とか「シンドラーのリスト」とか「ヒトラー最後の・・・」なんかを見て歴史に対する理解を深めるのと同じで、当時の人たちについ最近(?)の歴史を理解させるために書かれたわけで、わたしたちからすると時間的にも地理的にも遠い感じがします。それにもかかわらず、この作品に心に触れるものがあるのはやはり演出と二十台前半の青年王を堂々と演じたブラナーの演技力のなせる業のようです。戦いの場はあくまでも凄惨ですが、シャルル六世の娘カトリーヌへの求婚シーンはあくまでも甘く、「あなたは敵の妻になるのではありません。友人の妻になるのです。」という終わり近くの言葉からは血気にはやって戦争を始めたものの、反省して平和を求める青年王の感性が伝わってきて印象的でした。現代の世の中でも血みどろの戦いの後でも誰か一人のこういう言葉で全てが丸く収まったりするといいのですが、民主主義の世の中ではもはやありえないでしょうね。
かわまりさん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-16 14:16:48)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 7.25点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.96
このレビューの偏差値 51.95
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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