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嘆きのテレーズ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 嘆きのテレーズ
製作国仏,伊
上映時間107分
劇場公開日 1954-04-20
ジャンルドラマ,モノクロ映画,犯罪もの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
黒澤明監督のモノクロも墨絵のようで美しいですが同作品はヨーロッパのモノクロ作品の美しさを存分に見せ付けてくれます。主演のシモーヌ・シニョレが美しいのは言うまでもない・・・と言いたいところですが、体全体はあくまでも豊満で肉感的なのに顔が大写しになると男のように見えました。でも、他のどのような女優さんでもテレーズの満たされない寂しさは出なかったでしょう。嫁と姑の確執も特に後半以降、姑役の年配の女優さんが鬼気迫る演技で見事に表現していました。周囲からは羨まれているに違いない安定した生活の中で欲求不満に陥っているテレーズと彼女に言い寄るセクシーな男の話は、残業続きで疎遠な夫に愛想をつかす金曜日の妻たちの走り、そして金妻モノをもっと極端にした形で展開します。ただ、「猫の目をした(テレーズの言葉)」水兵あがりの男が出てきた頃から少しつまらなくなりました。結末も、私の私見ではありますが、陳腐なので-1とします。原作者ゾラは人間の情欲を見つめた作家でしたが、物語としての結末はどうでもいいのかもしれません。邦題「嘆きのテレーズ」の「嘆き」はないほうがいいと思います。
かわまりさん [DVD(字幕)] 9点(2007-06-22 22:53:14)
その他情報
作品のレビュー数 24件
作品の平均点 7.38点
作品の点数分布
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628.33%
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8833.33%
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1014.17%
作品の標準偏差 1.15
このレビューの偏差値 62.33
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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