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紅夢 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 紅夢
製作国香,中,台湾
上映時間125分
劇場公開日 1992-04-11
ジャンルドラマ,ラブストーリー,小説の映画化
レビュー情報
強い女の役が好きそうなコン・リーが地のままでやっているような演技がとてもいい。チャン・イーモウ監督の映像美にかける執念がこの映画からも伝わってきて、とにかく映像が美しい。コン・リーの主人公もライバルの第三夫人も美しい。この上、正妻と第二夫人もきれいだったらこの映画は中国モードのファッション・ショーになってしまうでしょう。主人公が大学中退だということはストーリーの時代がかなり現代に近いということで、もう少したてば毛沢東が中華人民共和国建国を高らかに歌いながらこういった前近代的な妾制度を廃止し、主人公たちを解放することになるのだけれど、もちろんそんな明るい結末ではないからこそこの映画は世界中で上映されるような芸術度を達成しているのです。閉鎖された環境の中で衣食住等物質的には何一つ不自由なく、正にモルモットのように飼われている女たちがどう考え、どう行動するかを冷徹な目で見つめている、美しくかつ残酷な作品です。日本語の題名は「紅楼夢」とまぎらわしいですね。
かわまりさん 8点(2004-01-23 12:40:20)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 37件
作品の平均点 8.30点
作品の点数分布
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10821.62%
作品の標準偏差 1.27
このレビューの偏差値 48.16
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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