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《ネタバレ》 原作を大分以前に読んだ時は「この作者にしては、面白いけど小細工先行でいまいち」
というのが率直な感想でした。 ジーン・ハックマン演じるフィンチの主観で書かれている部分が多いので、 主演の男女より彼に感情移入してしまったり(笑) 正直、あまりにも主人公達側にご都合主義の部分が目立って、 主題の良否はともかく、「いくらなんでもありえない」と思ってしまったものでした。 (個人的には嫌煙や銃規制…特に後者には大いに賛成ですけど) 映画でもやはりご都合主義や、フィンチ側はもとより、実は彼らのやり方もかなり汚くて、 目的の為には手段を選ばず(ダスティン・ホフマンからも騙し取ろうとしたこととか) だったりするのですが、原作終盤の小細工の弄しすぎが弱まっていて、 彼らに少しは感情移入しやすくなっていました。上手くまとまっていました。 それ以上に素晴らしかったのは配役。 ジョン・キューザック、レイチェル・ワイズという配役はいろんな意味でこれ以上ないと思われます。 2人も頭良さそうだけど美男美女過ぎず、どっちかというと地味目なところとか (レイチェル・ワイズは美人ではあると思いますが) そして、実はこの映画で一番見ごたえがあったのがジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの直接対決シーン。 動のハックマンと抑え気味で静のホフマン。 2人とも自分の役柄をわきまえていて上手い!ゾクゾクしました。 ホフマンは好みの俳優ではありませんでしたが、この映画では心底素敵だと思いました。 【ゆきうさぎ】さん 6点(2004-09-06 00:42:12)
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