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本作が変わっているのは、カメラが登場人物の内側に全然入っていかないところですね。主人公はジャッカルなんですが、遠巻きに彼の行動を撮っているだけで、何を考えているのか、何を感じているのか描き出そうとしていない。代わりに、彼の暗殺準備を執拗に追うのです(なぜつまらない品物を買ったのか、後にさりげなく解明される趣向は面白いです)。それでも観ているうちに何となくジャッカルに感情移入してしまうわけですが、監督は絶妙のタイミングで、観客に「ああこいつ、悪者だったっけ」と思い知らせ、事件の推移だけに集中させるのです。この辺りのコントロールは実に見事です。ところで、そういうわりには点が低いと怒られそうですが、自分が好きか嫌いかを考えた場合、特に好きというわけでもないので、こういう採点になっています。平均点を下げてしまって申し訳ないですが、評価の内容はコメントだけで勘弁して下さい。
【円盤人】さん 6点(2004-09-08 00:34:57)(良:1票)
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