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本作は子供映画ではなく、大人のための映画です。普遍的な魅力を持っていると言いたいのではありません。明らかに観客の対象が大人なのです。主題歌に「永遠のあの夏の日に戻るのさ」というくだりがありますが、これに象徴されるように、過ぎ去ってしまった子供の頃へのノスタルジイが全編を貫いています。主人公の少年たちが、プレステこそやっていますが、どこか80年代を思わせる町に住んでいるのはそのせいでしょう。本作はなかなか面白いですし、後味もよい佳作だと思います。しかし、大人が子供時代を振り返るという物語を、子供映画と銘打って子供たちに見せる、この主役不在の構図には少し疑問です。本作の一般的な評価は、率直に言って、実に中途半端なポジションにあると思います。子供映画にしてしまったことで、作り手のメッセージが、届けたいところへ届かなかったせいでしょう。いっそのこと真正面から、夢を忘れた大人に訴えた方がよかったのでは?プレステの『ぼくのなつやすみ』も大ヒットしたんですから。
【円盤人】さん 5点(2004-09-11 16:19:42)
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