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勝手にしやがれ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 勝手にしやがれ
製作国
上映時間90分
劇場公開日 1960-03-26
ジャンルドラマ,ラブストーリー,モノクロ映画,犯罪もの
レビュー情報
本作で監督は頻繁にカットつなぎを入れます。とにかく画面を切る。それも変な切り方です。男がエレベーターに入ったり、女がベッドに倒れたり、という説明に必要な場面を省略する。男が女の頬を挟む瞬間、その直前の零コンマ何秒かを切る。構図はそっくり同じまま、ずっと後頭部を映してるのに、4回も5回も画面を切る。結局これは何なんだというと、リズムでしょうね。作家が意図的に変な改行をするように、観賞する側のリズムをコントロールしているのです。本作でゴダールは「既存の映画文法を解体した」と言われるのですが、彼はちゃんと彼なりの新しい文法で再構築しているのです。軸になっているのはリズム。BGMのモダンジャズが象徴的なように、新しいリズム感には新しい音楽、新しい文法が必要だったのでしょう。ファッションは垢抜けてて、セリフはとっ散らかってるが意味深で、その辺りを掘り下げていったらいくらでも発見が出てきそうです。まあ好きな作品かと言われればそうでもないので、点は低めなんですが・・・。最後に。冒頭の警官に追われて、白バイ隊員を撃ち殺すシーンは凄い。たとえ理屈で考えてても、いくら何でもこんなふうには作れるものじゃありません。
円盤人さん 5点(2004-09-08 00:08:44)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 120件
作品の平均点 6.38点
作品の点数分布
010.83%
121.67%
232.50%
343.33%
4108.33%
52319.17%
61915.83%
71815.00%
82218.33%
965.00%
101210.00%
作品の標準偏差 2.18
このレビューの偏差値 47.10
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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