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援助交際とかいじめとか、そういった痛い題材を見せることが、リアルだと岩井俊二は思っているのだろうか?はっきり言って、そんなものリアルじゃない。少なくともこの年代(自分も含め)は、理想と現実の違いを学ぶ年代じゃないのだろうか?進路だとか、これからの自分はどう生きていくのか、友情とはなにか、恋愛とはなにか、社会とはなにかなどなど・・・思春期の悩みが多く噴出してくる年代のはずだ。それを通過して、自分なりの答えを出して、現実というものを学ぶのではないのか?今も昔も、中学生はそういった現実を目の当たりにし、考えだす時期なのではないのか。それなのにどうだ。この作品に出てくる人間は現実を直視しようとすることなく終わる。現実逃避しているだけじゃないか。社会への自立とといった啓蒙的要素も全く感じられない。しかも淡い恋愛映画のような終わりかただ。観終わったあと、ただただ呆然とするのみだった。
【驢馬賭DE弐瑯】さん 1点(2004-03-17 17:31:22)(良:1票)
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