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欲望(1966) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 欲望(1966)
製作国英,伊,米
上映時間111分
劇場公開日 1967-06-03
ジャンルドラマ,サスペンス,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 観終わって、なんとも言えない深い余韻に浸った。素晴らしい芸術映画だと思う。自分は観終わったあと、我々が見ている世界、それがいったいなんなのか?という深い疑問が沸き起こった。「写真は真実を写すもの」なんて言葉を聞いたことがあるが、たとえそこに写っていて、一人の人間がその現場を目撃していたとしても複数の人間が観ていなければ、「真実」であるとは言い難い。もし、自分一人が観ていたとしても、それが「真実」であり現実の世界で起こっているかどうかは確証が得られない。ジェフ・ベックが壊したギターのネックが、ライブハウスから出てしまえばなんの価値も無くなってしまうように、その場で得られる何事にも変えがたい記念品は、そこに多くの人間と同じ時間を共有し、その記念品の価値が分るものか、その場に居合わせたものしか記念品の価値は見出せない。ボールやラケットがなくても、複数の人間たちでその世界を共有しあうことで、マイムによるテニスが成立するように、この「現実」と言う世界は成立しているという事表現していると解釈することもできる気がする。
驢馬賭DE弐瑯さん 10点(2004-09-23 01:27:40)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 40件
作品の平均点 6.80点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
237.50%
325.00%
425.00%
5410.00%
637.50%
7717.50%
81025.00%
9512.50%
10410.00%
作品の標準偏差 2.28
このレビューの偏差値 56.14
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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