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《ネタバレ》 ぼろぼろのバイクで南米を突っ走る前半、旅は、若者特有の無鉄砲さに彩られたある意味お気楽な(まあなかなかハードではあるが)ものだった。しかしバイクが壊れ歩きはじめた二人の旅は、それまでと違い、よりその土地に根ざし、出会う人々と深くかかわらざるをえないものになる。そしてこの旅は、同時に自分自身の中にも深く分け入るものともなり、ついにエルネストは「向こう岸」に渡ることを決意し、泳ぎつく。エルネストを迎えた人々の歓喜の顔、顔。僕はその瞬間滂沱の涙を流しながら、心の中で、自分も自分のできる革命をやるぞ、と思ってしまったのだった(ちょっと恥ずかしいが、まあ本気です)。こうして僕はまた最高の映画に出会ったわけである。
【馬飼庄蔵】さん 10点(2004-10-23 19:32:00)(良:2票)
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