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《ネタバレ》 害虫、というタイトルの意味するところがよく分からなかったけど、その存在だけで周りを不幸にし、結果自分をも不幸にしてしまう主人公のことを指しているのかな、と2回観て理解することにしました。いますよね、こういう人。内容的にも、マイナスの要素が満ちている、観ていて何の救いもない作品です。ラストで、僅かに残った最後の光も、自ら断ち切ってしまうし…。主人公らの台詞も必要最低限以外はなくす演出をしているので、暗さ・悲惨さがより深く伝わってきます。そんな中、宮崎あおいと蒼井優のメイン2人は、それぞれの役を見事に演じきっています。個人的には、小さな悪さをしている時のいきいきとした表情と、悪事がエスカレートして火炎瓶を投げている最中に我に返って、後戻りのできない絶望感に襲われる表情のギャップに、宮崎あおいという女優の存在感と才能を強く感じました。評価をすることが、もの凄く難しい作品です。
【なおてぃー】さん 6点(2004-02-15 06:38:36)
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