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《ネタバレ》 冒頭から、帰郷した寅さんがまた旅に出て行くまでにかけての、一連のシークエンスが秀逸。珍しく早い段階で帰郷した寅さんを巡って、とらや一家が自分のことを褒め称えてくれる様 (本当は、早速ヘソを曲げかけた寅さんへの対処策) に感激して改悛し、御前様もわざわざ彼を褒めに訪れ、早速翌日、彼の縁談でみんなが奔走するも、結果は案の定無反応。そこへかかって来た、寅さんへの縁談の電話。これを、電話に出た二代目おいちゃん・松村さんの受け応えのみで展開させる描写が、とても良かったですね。
また、中盤から登場する、午前様の甥である東大助教授・岡倉先生。これを演じるのは、その後のシリーズにも脇役で登場する、米倉斉加年さん。自身も東大卒である山田洋次監督が、大学の研究者をカリカチュアして、変人として描いているのは、ちょっと誤解を六回ほど与える危険性もあるものの (笑) 、なかなか徹底していて、これはこれで面白かったです。 【Harpo=ひろしХироши】さん [地上波(邦画)] 10点(2005-07-31 17:36:49)(良:1票)
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