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《ネタバレ》 この壮大な3部作のテーマとは「オラクルは扱いづらい・技術顧問は頭が固い」って事なワケね。サイバーパンクの原点と本質はよく掴んでいた。ギブスンの言語センス、スターリングの哲学性、反逆者チャールズ・プラットのカウンターカルチャー的世界、そして特に数学的可能性を扱いたがるルディ・ラッカーへのリスペクトの示し方が興味深かった。総じて言えば「サイバーパンクいろいろ感想文」。それ以上のモノでは決してないし、かなりSFを読み込んだ人間でないとその辺の勘所が掴めないはずなので、実は真の観客層はかなり狭いと言える。3作目に人気がないのは、このあたりのテーマ、「情報の可能性が無限に広がったコンピュータ時代の、人間の意義とは何か?」に本気で決着を着けようとした必然の結果だろう。真剣に本物のSFテーマを扱ったハリウッド映画は必ずコケる。この因果応報からは、ウオシャウスキーも逃れられなかったようだ。余談:あの世界の機械の進化速度から行くと、人間は滅んで仕方ないと思うなあ…だから敵をスミスに切り替えて「遥かな未来の、機械世界の末路」までチラっと見せちゃってるのは、賢いとも言えるしズルいとも言えるし…ま、両方ありでズル賢いんでしょうな(笑)。
【エスねこ】さん 4点(2004-09-30 00:53:57)
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