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所詮男と女の関係性にのみ阿修羅が潜んでいるのか。
原作者が女性なので女性のみが悪くかかれているが、 現実のところ、男に非があることが多々ある。 そればらばいっそう愛情なぞかなぐり捨てたくなる。 そう感じた。男女間のいざこざ以外の阿修羅(家族間の確執など) にもっと焦点が当てられていても良かったが、それでは散漫になるか。 女性の後ろめたい部分が良くかかれていると思うが、 それが顕在化されたであろう現在ではそれは希釈され衝撃は少なくなる。 現代を舞台にアレンジにしたほうがベターではなかっただろうか。 もし二昔ほど前を描くにしても深田恭子なる平成的な女優はミスキャストではなかっただろうか。 端々に挟まれた喜劇性は心地よく、大竹対桃井の修羅場は鬼気迫るものがあり滑稽ですらあった。 三女の恋愛もほほえましく、木村佳乃のいやらしさ(性的にも精神的にも)は良かった。 鑑賞後に不快感は生じなかったものの、 更に傑作となりうる素材を平凡な佳作とした映画だった。 (映画館) 【komati】さん 7点(2004-02-26 23:26:53)
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