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ぼくを葬る(おくる) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ぼくを葬る(おくる)
製作国
上映時間81分
劇場公開日 2006-04-22
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 あらすじを読んだだけだとべたなヒューマン・ドラマといった感じだが、そういうのを期待していると確実に肩透かしを食らうはず。決裂した家族と和解するエピソードなどは誰もが予想する展開だけど、そうした部分ですら徹底して冷静に描いている。感動ものというにはあまりにも切実で、生々しく、痛い。ちょっと引いてしまうような場面もある。

主人公は特定の宗教を信仰しているわけではないが、この作品には宗教的なイメージも強く漂っているようにと思う。幼い日の自分との邂逅は、死に近づくことで自分が生まれた場所へ再び戻っていくような、生と死が環を結んでいるような、不思議な感覚があった。日没と共に死んでいくラストシーンは、甦る可能性はないにもかかわらず再生を予感させる。主人公は既存の宗教の力を借りずに、もっと原初的で直感的なイメージを通すことで、自らの死を受容したのだと思う。

タイトルの通り、これは主人公が自身のために行なった葬送の儀式なのだろう。
no oneさん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-03 13:34:37)
その他情報
作品のレビュー数 20件
作品の平均点 6.35点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.31
このレビューの偏差値 59.55
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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