Menu
 > 作品
 > ア行
 > アヒルと鴨のコインロッカー
 > no oneさんのレビュー
アヒルと鴨のコインロッカー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アヒルと鴨のコインロッカー
製作国
上映時間110分
劇場公開日 2007-06-23
ジャンルドラマ,犯罪もの,ミステリー,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
伊坂幸太郎作品に特徴的なのは、そこかしこに散りばめられた独特のセンスによる遊び心と、ささやかなユーモアの一撃でもって暗い絶望を軽やかに飛び越えてしまう、不思議な力にあると思う。ひょうひょうとしてさり気ない、しかし妙に心強い救済の力。この映画はディティールには多少の差異があるとしても、そうした本質の部分を完璧にものにできている。

細かい脇役にまで気が配られているのがまたいい雰囲気。なぜか悪役がハローバイバイ(しかも妙にしっくり)だったり、本屋のばりばり訛ってる店員がめちゃくちゃ可愛かったり(エンドクレジットそのまんまで笑った)、父さんがチンカチンカのルービーの人だったり。こうした配置は絶妙で、得難いセンスが感じられた。

ていうかこの監督の次回作、長嶋有の『ジャージの二人』!? 面白いには面白いけど、映画原作としてあれを選ぶとは……。伊坂ワールドも楽しいが、中村義洋ワールドにも期待。原作と比べても甲乙付け難い出来だけど、個人的には映画のほうが好きですらあった。
no oneさん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-15 15:38:39)
その他情報
作品のレビュー数 166件
作品の平均点 7.01点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
221.20%
331.81%
463.61%
5169.64%
62816.87%
74828.92%
83420.48%
91911.45%
10106.02%
作品の標準偏差 1.64
このレビューの偏差値 49.95
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
アヒルと鴨のコインロッカーのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS