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バベットの晩餐会 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バベットの晩餐会
製作国デンマーク
上映時間102分
劇場公開日 1989-02-18
ジャンルドラマ,ロマンス,小説の映画化,グルメもの
レビュー情報
《ネタバレ》 二人の老姉妹に助けられて今がある家政婦のバベットが、村の人も招いて恩返しの晩餐会を開く物語。しかし、準備段階でのあまりの物々しさに警戒感を抱く人々。「味覚など持ってないふりをするんだ」と誓いあい、その時を迎えたが、ここからが圧巻。人は美味しいものを食べてる時は幸せになる。これは本能のレベルであり、逆らえない。いや、それどころかその光景を見ているだけで何となく幸福感があるではないか。バベットは黙々と料理を作り、それを爺さん婆さんが黙々と食べているだけなのに… 不思議なものだ。満たされて帰っていく皆を見送った後、二人はバベットが宝くじの当選金すべてを使ったと知る。カフェ・アングルでは12人分が1万フランだったという偶然は神の介在を感じさえ、信心深い者にとってはこれが一つの理由になりえるが、バベットの場合それだけではなかった。「一生貧しく暮らすの?」と心配する二人にバベットは「芸術家は貧しくありません」と返す。12人の心と舌に残る芸術品を作れたことが喜びであり、この域に達した天才料理家の誇りでもある。温かさと気高さをまとった見事な作品に出会えた。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-02-09 17:32:14)
その他情報
作品のレビュー数 58件
作品の平均点 7.26点
作品の点数分布
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1035.17%
作品の標準偏差 1.57
このレビューの偏差値 53.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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