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流れる のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 流れる
製作国
上映時間117分
劇場公開日 1956-11-20
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子に杉村先生と若手の岡田茉莉子。そして凄まじい存在感を放っていた栗島すみ子って何者だ?、と思ったら、サイレント時代の大女優か、なるほど。よくこれだけの女優を集められたものだ。豪華な共演の数々を見ているだけでも楽しいが、そこは成瀬映画、これだけで終わるはずはない。本作の舞台となるのは芸者置屋、そこの女主人つた奴を中心とした物語だが、芸者というやや特殊な世界にあって、普通の人(梨花)をつたと並ぶ主人公にした効果が最後の方で現れる。置屋を買い取ったお浜から「芸者屋はやめて小料理屋を始める」と告げられていた梨花が、まだ何も知る由もなく三味線の稽古に励むつた奴、染香を見る目。それはこの映画を観ている者の目そのものだったはずだ。引き抜きの誘いを断ったのも、自ら去っていくのも梨花らしい行動である。梨花は彼女たちを救う事はできないし、今のところかける言葉もないだろう、ただひとつ、あのお饅頭に込められた思いだけで自分は胸がいっぱいになるし、素晴らしい映画を観たと思えるのだった。8点献上。
リーム555さん [DVD(邦画)] 8点(2011-06-08 18:31:50)
その他情報
作品のレビュー数 23件
作品の平均点 7.78点
作品の点数分布
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6521.74%
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8730.43%
9626.09%
1028.70%
作品の標準偏差 1.38
このレビューの偏差値 51.14
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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