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007/黄金銃を持つ男 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 007/黄金銃を持つ男
製作国
上映時間124分
劇場公開日 1974-12-21
ジャンルアクション,サスペンス,アドベンチャー,シリーズもの,小説の映画化,スパイもの
レビュー情報
《ネタバレ》 評判悪いようだが、ロジャームーアのボンドならばこの程度がスタンダートではないか。スカラマンガとの対決後にソレックスアジエイターの取り外しの苦労だけで終われば5点にしてもよかったかなと思っていたが、その後にニックナックと緊張感のない茶番が繰り広げられるのでうんざりする。あれは減点以外の何物でもない。
前作に引き続き、ロジャームーアは女性に厳しく、容赦しない点も描かれている。スカラマンガの愛人アンドレアがボンドに助けを求めてきた際には、危険等を承知でアンドレアを利用し、スカラマンガの元からソレックスアジエイターを奪還しようと企てる。彼女が死んだとしても、あまり感情もないようである。
同僚のグッドナイトを一人の女性や人間と見ていないような対応をしているのも特徴だ。ソレックスアジエイターの取り外し中に太陽光線に遮られてしまい。すぐにグッドナイトが止められないときに見せるイラッとした感じが意外とよい。紳士の中に時折みせる彼の冷酷さは前作に引き続きやはり健在だ。
グッドナイトは使い方としては、「ダイヤモンドは永遠に」のティファニーケースと似た感じを受けた。ボンドのための行動がすべて裏目にでたりとストーリーをかき乱す役割を担わされる。ラストにボスのアジトになぜか薄着で幽閉されているのも同様だろう。シリーズ公式に従ったのかもしれないが、どう考えても効果的ではない使い方だ。
それにしても、相変わらず、ムーアのアクションはお粗末だ。二人の女子高生やペッパー保安官といったギャグに走らなければ、収まらないと考えるのも致し方ないところだろう。
正直、ムーアは演技やアクションなど上手いとは思えない。せっかくのスカラマンガとの対決もあそこまでプルプルと動かれてしまっては、驚くというよりも失笑せざるを得ない。ボンド人形のトリックや三つの乳首による成りすまし、組み立て式の黄金銃といった工夫やアイディアは認めるが、効果的な演出ができていないし、脚本も上手く活かされていないように感じた。スカラマンガに成り済ますのであれば多少は引っ張り、ハイファットを騙した方がストーリーは締まる。ラストの対決もボンド人形と本物の二体だして、本物ではない方をスカラマンガに撃たせた方が面白かっただろう。
唯一の見所はクルマの一回転ジャンプとなっているが、これが見たいのならば映画ではなく、サーカスでも見にいけばよいと思われる。
六本木ソルジャーさん [DVD(字幕)] 4点(2006-11-19 23:53:14)
その他情報
作品のレビュー数 64件
作品の平均点 4.95点
作品の点数分布
023.12%
146.25%
200.00%
369.38%
41015.62%
51625.00%
61421.88%
7914.06%
811.56%
900.00%
1023.12%
作品の標準偏差 2.00
このレビューの偏差値 47.63
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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