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ロスト・ハイウェイ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ロスト・ハイウェイ
製作国米,仏
上映時間134分
劇場公開日 1997-06-14
ジャンルドラマ,ミステリー
レビュー情報
この映画に答えなんてないし、どのような解釈もアリだと思います。
時間軸のズレなど観客だけでなく監督すら迷宮に入りこんだような作品、しかし好きなジャンルの映画です。
たぶん合ってないと思いますが、自分なりの解釈を試みたいと思います。
妻を殺したのは、フレッド自身、しかし彼にはその自覚はない。
何故彼女を殺したかというと、妻の不倫を疑い、あまりにも妻を愛しすぎていたため、猜疑心によって気が狂ってしまった。
それに耐えられなくなってもう一人の自分であるミステリーマンという人格を作りだし、もう一人の自分が妻を殺したため本人には自覚がない。
テープにより証拠が固い為、死刑になり独房に入れられる。
ピートの話は大部分が妄想の世界と考えられる。
根拠はアリスという女性が写真から消えることと、ミステリーマンが「あの女はレネエだぞ」というセリフから推測できる。
自分を正当化し、自分の願望を達成するために創り出したフレッド自身の世界であり、現実ではないと思われる。
ピートはフレッド自身であり、アリスはレネエを投影した妄想で問題はないはず。
ピート編を全て妄想と片付けることが一番手っ取り早い解釈だが、ちょっと味気ない気がする。
ディックロラントとアンディを殺したことはなんとなく現実化したいので、自分のなかでは現実にフレッドが殺したことにしました。
アリスが「あなたが殺したのよ」と語ったセリフからそんな気がした。
二人を殺すことであたかも妻が死んだのはオマエラのせいだとだから復讐をしたかのように自分を正当化してるのではないだろうか。
そして警察に追われ続ける。
しかし、この解釈ではロラントが死んだ夜はロラントがレネエと別れてすぐの晩のはずだし、その翌日に「ロラントは死んだ」と自分に語ってるんで解釈不能であり時間軸のズレが気になる。
しかもビデオに自分が映っているのはもはや説明の仕様がなく、アンディが死んだ部屋にピートの指紋がいっぱいあると警察が言っていたり、ピート編での謎である誰もが口をつぐんだ「あの晩」について答えがないのが困りモノ。
そもそもフレッド自身がどうやって刑務所から出れたのか説明が出来ない。
謎だらけ、自分も迷宮に陥ったようだ。
「記憶は常に自分なりにする、起きたとおりには記憶したくない」とフレッドが言っているのがタチが悪すぎる。
六本木ソルジャーさん 7点(2004-11-07 04:30:00)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 68件
作品の平均点 6.63点
作品の点数分布
011.47%
100.00%
200.00%
311.47%
445.88%
51116.18%
61522.06%
71522.06%
8913.24%
91014.71%
1022.94%
作品の標準偏差 1.79
このレビューの偏差値 51.15
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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