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「ナルニア国物語」が予想通りイマイチだった事で、口直し代わりに見るのを先延ばししていた本作を見たのだが、完全に指輪の虜になってしまった。SEE版ということで細かい人物描写が増え、展開がスムーズかつ丁寧になっている。これまで1作目はRPG、2作目は中世軍記物という印象を受けたが、本作は正しく超大作、叙事詩と呼びたい。セオデン王の士気高揚、ミナス・ティリスの戦い、そしてラストの灰色港は感動のシーンの数々として胸に残っている。ペレンノール野の戦いも含めて、本作は21世紀だからこそ撮れた映画だろう。レゴラスの優雅すぎる動きは例外としても、オリファントやゴラムの動きは前作以上のリアルさである。さらにオログ・ハイやフェルビーストも大量に登場するなど、サービス満点なのも嬉しかった。こういう風にCGを惜しみなく使うのはB級映画出身の監督ならではだろう(スティーブン・ソマーズ監督など)。ちなみに追加シーンでサルマンの最期以外に印象に残ったシーンはアングマールの魔王のシーン。出番は少ないながらも圧倒的な存在感である。
【マイカルシネマ】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-25 23:53:49)
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