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Vフォー・ヴェンデッタ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 Vフォー・ヴェンデッタ
製作国米,独,英
上映時間132分
劇場公開日 2006-04-22
ジャンルアクション,サスペンス,SF,政治もの,漫画の映画化
レビュー情報
原作はプロットはシンプルながらもストーリー展開や細かなエピソードが非常に洗練されている大傑作なのだが、本作は原作が壮大なだけに印象的なシーンの切り張りに終始しているところもあり、説明不足や、キャラの掘り込み不足を感じさせる。原作との相違点で目立つのはVとイヴィーの関係、そしてラストだ。原作の2人は父親と娘、或いはレクターとクラリスのような関係だった(だからこそ、イヴィーは成長し、Vの意志を引き継ぐのだ)。しかし、本作では恋人のような関係になっているためVのキャラから受ける印象も異なってくるし、テーマも限られてくる。ラストは映画的演出に沿ったものになっているが、市民の反乱という意味ではこちらのほうがわかりやすい。しかし、注目すべきは本作が市民の生活を極端に悲惨には描いていないところだろう。自由を取るか、安定した生活を保障されるか、という問題は「マトリックス」におけるサイファーの葛藤そのものだ。肝心なのは市民が情報操作に操られ政府に対して盲従、沈黙することなく、自分の意志を持って望むことなのだ。原作とは異なった印象を受ける映画になったのも20年前のイギリス批判から現在のアメリカ批判に置き換えられた事を考えると当然のことといえるのかもしれない。
マイカルシネマさん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-25 21:32:51)
その他情報
作品のレビュー数 128件
作品の平均点 6.25点
作品の点数分布
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953.91%
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作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 55.89
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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