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この映画は裏社会物として見るべきではないだろう。というのも、やはりこの映画の魅力は父親との交流に尽きると思うからだ。最後のテープレコーダーのやり取りでは不覚にも泣きそうになった。「金は幻だ」という教訓を生かせなかったことが彼の人生最大の悲劇だろう。ジョニー・デップの演技もユングの話し方やタバコをすう仕草をうまく真似ていて素晴らしかった(インタビューを見ればわかる)。話の展開としてはおそらくユングにとって一番幸せだっただろうバーバラとの結婚生活までがよく、その後は少々中だるみしてしまっていたが、ジョージが足を洗うあたりから勢いを取り戻した感じ。監督は家族問題をテーマにしたかったみたいだが、残念ながら両親の態度がどのようにユングの人生に影響したか、その点がイマイチ描けていなかった気がする。
【マイカルシネマ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-05 20:49:06)
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