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アリス(1988) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アリス(1988)
製作国スイス,チェコ,英,アイルランド
上映時間85分
ジャンルホラー,ファンタジー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ディズニーの「不思議の国のアリス」よりも面白い(あっちの白兎もおっさんみたいだったし)。原作のストーリーをある程度忠実に再現しつつ、机、少女の唇(拙~い英語吹き替えはいらない・・・)、はさみをキーワードにシュヴァンクマイエル独自の世界を作り出しています。シュールレアリスムだけに少しばかりグロテスクで理解に困るところも出てきますが、日常の道具だけで作り上げられた世界は少女の存在感を消すこともなく、とても魅力的でした。彼の映画にファンタジーとしての味付けをしたものがギリアムの「バロン」、ジュネの「ロスト・チルドレン」になるわけですね。もちろん、逆にストーリー性を排除するとブリュニエル、ダリの「アンダルシアの犬」という芸術作品になるのですが。ちなみに原作のラストではたんなる夢オチに過ぎなかったのに対し、本作では少女の残酷性と結びつけているのはシュヴァンクマイエルの完全な脚色であり、それまでの世界観を壊さないための工夫といえるでしょう。しかし、ここのレビュワー見てると「乙女の祈り」と同系列の映画として見ている人もいたのはちょっと驚き。制作会社もどうせなら「これはシュヴァンクマイエル氏の考え出した世界であり、実際の少女の頭の中とは何の関係もありません」みたいな注意書きを入れてくれても良かったのに(笑)。
マイカルシネマさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-25 19:28:29)
その他情報
作品のレビュー数 49件
作品の平均点 7.43点
作品の点数分布
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648.16%
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8612.24%
91020.41%
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作品の標準偏差 1.76
このレビューの偏差値 51.84
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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