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ハウルの動く城 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ハウルの動く城
製作国
上映時間119分
劇場公開日 2004-11-20
ジャンルアドベンチャー,ファンタジー,戦争もの,アニメ,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
いい映画でした。そしてちょっと考えさせられた。
冒頭、ごく普通のにぎやかな街角、でも、誰にも見えないへんな幻のようなあやかしが出没している。
ソフィーはひょんなことでこの変な世界に触れ、理不尽にも呪いを掛けられて、老婆に変身させられてしまう。動転しながら、「落ち着かなくっちゃ、落ち着かなくっちゃ」というソフィーに感心した。ソフィーは町から抜け出し、ハウルの動く城にたどり着く、そして・・・おもしろい物語がひろがっていく。
でも、最初に気になったこの映画のバックグラウンド(図柄)に注目したい。
物語の進行につれてだんだんこの世界の姿が見えてくる。まず戦争がある。国王が勇み立つ戦争。じつは国王の背後でこれを動かしていたのは大魔法使いサルマンだった。ハウルはその弟子で、後継者に目されていたのだが、それをすてて自由を求めた。サルマンが描く図柄に抵抗している。動く城はその象徴だ。でも動く城自身も呪いに囚われているようだし、ハウルも内部に矛盾や弱さを抱えている。お城の内部の混雑ぶりやギーギーガタゴト動く様子がそれを現しているようだ。でも、人々の間には動く城やハウルについてこわい噂がある。荒れ地の魔女もサルマンの弟子だが、悪魔に魂を売って破門されたらしい。ハウルと敵対している。町の敷石の間からゾワーとわき出してくる妖怪は魔女の家来たちである。いっぽう戦争については、人々は爆撃に逃げまどいつつ、勝て勝てと奮い立っている。一番ゾワーとこわい存在なのだが、大いなる矛盾である。もっともよくある話だ。
この世界でどう生きたらいい?サルマンの図柄を変えられるか?ソフィーの活躍やいかに?というわけで、あとはおとぎ話の約束に従って楽しむことが出来る。
トンビの目さん 10点(2005-03-15 10:26:27)
その他情報
作品のレビュー数 384件
作品の平均点 5.65点
作品の点数分布
051.30%
161.56%
2133.39%
3307.81%
45514.32%
56817.71%
66917.97%
76717.45%
84411.46%
9174.43%
10102.60%
作品の標準偏差 2.04
このレビューの偏差値 60.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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