| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 原作未読、パート1は鑑賞済み。続編の成功は難しいのが定石ですが、本作においてはまずまずの出来具合。喧嘩のシーンは、相変わらず迫力満点です。
今回は、パート1で敵同士だった者が己の拳で相手を庇い、護り合う…という「男の友情」と「固い絆」の演出が施されていて、更に惚れ惚れとしました。 ただ、終盤に行くまで盛り上がりに欠けている気もする。肝腎の小栗旬に、またまた魅力が感じられなかったのが極めて残念。前回のような刺々しさの中に潜むお茶目な部分が少ないので、彼のエゴが目立ち、統率力やリーダーとしての資質にも疑問符が残ってしまう。それが演出的な意味での狙いなのかもしれないけれど、彼が父との一件を契機に改心して皆に助けを請う時も、どうも彼の姿勢や台詞からは「周囲への配慮」より「自分の目的」が先立っているように感じられたのだ。そう言った点で、前回よりも彼を応援したいと思えなかった事が、私にとっては致命的だったのかもしれない。 しかし、相変わらず山田孝之は存在感とカリスマ性には脱帽。それ以外の脇役陣も、皆キャラが立っていて自然と愛着が湧く魅力に溢れている。前作に引き続き実感したことは、クローズは三池監督だから成し得た作品である、ということと、本作は脇役に助けられている映画だ、ということだ。 <追記> 昨夜、久々に再鑑賞。病院でのケンさんの台詞に、とても心を打たれました。「人生は勝ち負けだけじゃない。立派な人間でなくても、生きる意味や価値は必ずある」ひたすら頂点を目指す源治たちには、今はまだこの言葉の本質は理解出来ないのかもしれませんね。それを理解できた時、果たして彼らは、どのような人生を歩んでいるのでしょう。若いからこそのひたむきさが眩しいです。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-10-22 00:19:41)(良:2票)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |