| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 たくさん人が死んでるので、面白いという表現が妥当かどうか悩ましいけど、やっぱりこの作品は面白い。
冒頭の殺人事件から回想への繋ぎ方が上手いので、一気に話に引き込まれます。 戦争に人種差別を絡めた重いテーマで、宗教色もかなり強いので苦手なジャンルではあるんですけど、プリマヴェーラ像の首というインパクトのあるアイテムのお陰で、退屈することなく牽引してもらえました。 終盤は完全に感情移入してしまって、自分も部隊の一員というくらいの勢いで頑張りましたけど、ただ涙腺を崩壊させるしかできない無力さに打ち拉がれました。 それでも、まあ、これが戦争の現実なんだろうなって少し悟りを開いたところで物語は現代に戻って裁判です。 もう悟りを開いちゃってるので死刑でも別に構わなかったんですけど、謎の女弁護士が現れて保釈金200万ドル現金でお支払いしますって、何これ?面白いんですけど! まあ、冷静になって考えてみれば、殺された男もそんな極悪人だったわけでもなく、戦争の悲劇の一因に過ぎなかったとは思うので、手放しで万々歳とはならないんだけど、その後の再会シーンのお陰で、なんだか感動的な話だったような気がしてきます。 結局、プリマヴェーラ像の首には大したご利益もなくみんな死んじゃったけど、ラストの再会に導いてくれたという意味では、奇跡を齎してくれたんですね。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-10-21 15:50:04)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |