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八日目の蝉 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 八日目の蝉
製作国
上映時間147分
劇場公開日 2011-04-29
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,小説の映画化,ロードムービー
レビュー情報
序盤は救いようのない残酷な物語だと思っていたけど、終盤に向けて印象が変わって行った。
法的に誰が悪くて、倫理的には誰が悪いとか色々考えさせられたけど、終盤はもうそんなことはどうでもよくなりました。
何も悪くない恵理菜が如何に立ち直って、如何にして本当の母親になっていくのかを見守る物語だったんでしょうね。
そのサポート役となった千草の存在が良い味付けになっていて、物語を成立させていたと思う。
恵理菜、希和子、恵津子のどの視点から見ても割り切れない不幸さが付き纏うし、男どもの視点からじゃ申し訳なさ過ぎて罪悪感に耐えられない。
そんな中で千草の存在が唯一の希望になってたと思う。
直接的な関係者ではないので第三者の立場から見ることができるし、全くの部外者というわけでもないので、この深刻な問題に関与する資格もありそう。
そういう絶妙な立ち位置を成立させた設定と小池栄子の演技力に拍手を送りたい。
どう転んでもバッドエンドにしかならないと思えたこの物語をハッピーエンドに導いた功績は大きい。
そして、千草が恵理菜を救ったことによって、千草自身も救われたなら嬉しい。
そういう後日談的な描写はなかったけど、そう信じさせてくれるだけの説得力はあった。
あと、八日目の蝉は可哀想という話があったけど、あれはやっぱり恵理菜自身のことを言ってるんでしょうね。
自分だけが生きてる寂しさや死んでしまった薫への罪悪感が入り混じった言葉のように感じられました。
その考えも終盤には肯定的に変化したようで、薫の分まで生きて幸せになろうという前向きな姿勢に感動しました。
もとやさん [DVD(邦画)] 9点(2011-12-20 16:35:06)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 127件
作品の平均点 7.02点
作品の点数分布
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110.79%
200.00%
343.15%
464.72%
586.30%
62822.05%
72418.90%
83023.62%
92116.54%
1053.94%
作品の標準偏差 1.71
このレビューの偏差値 56.73
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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