これは厳しい。見てる最中は、ジョディ・フォスターの緊迫感ある演技でまあまあ楽しんで見ていられたけど、終わってみれば、わきあがってくるクエスチョン・マークの嵐。こんな穴だらけの脚本によくＯＫが出たものだ・・・。映画としては、明らかに失敗作の部類に入ってしまうだろう。ただ、「9.11以後の時代の飛行機のなか」という空間が持っている相互不信をちゃんと表現しているところはよかったと思う。この飛行機の機長・乗組員・乗客の対応は、主人公目線で見れば「冷たい」ようにうつるけれども、他の乗客の立場になってみれば、現代の飛行機という空間のなかでは、あれはとても「普通」な反応だ（いちゃついていた乗員を除く）。そのような相互不信の空間で娘が消えた！というアイデアはすばらしい。だけど、その着想だけでは、映画は面白くなるとは限らないのだ。

【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 4点（2006-09-29 18:29:47）

作品のレビュー数

237件

作品の平均点

5.04点

作品の点数分布

0	3	1.27％
1	1	0.42％
2	13	5.49％
3	34	14.35％
4	40	16.88％
5	57	24.05％
6	38	16.03％
7	30	12.66％
8	11	4.64％
9	6	2.53％
10	4	1.69％

作品の標準偏差

1.88

このレビューの偏差値

47.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値