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《ネタバレ》 シリアスなテーマを扱いながらも、歌と踊りのエンターテインメントに仕上げてしまうところが、アメリカ映画の本領発揮というところか。素直に楽しめました。この作品のキーワードである「integration」(人種統合)は、50年代までの「segregation」(人種隔離)を乗り越える考えとして登場してきたものだけど、(現在では保守派を中心にすっかり評判の悪くなってしまった)この理想をここまで正面切って語る姿勢はある意味気持ちがいい。ただ、その姿勢には共感しても、この映画の「勧善懲悪」的なキャラ設定はやっぱり残念。ほかにも、女役でヴォーカルが心許ないトラヴォルタの起用、デモのシーンの中途半端なシリアスぶり、黒人の女の子がミスヘアスプレーに選ばれてしまう点などは、個人的には不満だった。それはさておいても、トレイシーの天真爛漫な明るさ、クィーン・ラティファの毅然とした力強さ、ミシェル・ファイファーとクリストファー・ウォーケンの快(怪?)演など見所は十分。ミュージカル好きにはおすすめです。
【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-26 15:11:01)
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