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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
製作国
上映時間158分
劇場公開日 2008-04-26
ジャンルドラマ,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ポール・トーマス・アンダーソン監督の怪作。やっぱりこの監督は凄い。全体的には『マグノリア』などのやや過剰気味の演出から一転して静かで淡々としているけれど、そこはダニエル・デイ・ルイスの強烈すぎる存在感で十分におなかいっぱい(+ポール・ダノの「怪演」も満腹感を増幅させる)。このあたりは好みは分かれるところで、個人的には「やりすぎ」感のほうが先に来たかな。ただ、映画としての「力」は十分伝わる。これって「アメリカとは何か」を語る壮大な叙事詩だと思います。アメリカン・ドリームと資本の象徴としてのプレインビュー、土俗的で原理主義的な教会の象徴としてのイーライ。そして「血」では繋がらない息子との関係は、「血」ではなく「理念」で無理矢理「国」を作ろうとしてきたアメリカの理念そのもののよう。この3者の関係は、複雑に入り組みながら、結局は資本主義の強烈な欲望の前にどんどん破滅へと向かっていく。最後の「終わった」は、何の終わりを意味しているのだろうか。いろんな解釈ができるけれど、あれこれ考えるだけでも結構楽しい。
ころりさんさん [DVD(字幕)] 7点(2016-03-19 11:23:09)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 75件
作品の平均点 6.40点
作品の点数分布
011.33%
100.00%
200.00%
322.67%
468.00%
51418.67%
61317.33%
72026.67%
81114.67%
968.00%
1022.67%
作品の標準偏差 1.75
このレビューの偏差値 51.96
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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