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ミルク(アメリカ映画) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミルク(アメリカ映画)
製作国
上映時間128分
劇場公開日 2009-04-18
ジャンルドラマ,政治もの,伝記もの,同性愛もの
レビュー情報
《ネタバレ》 ハーヴェイ・ミルクの物語というのは、実際には、彼を殺してしまうダン・ホワイトの物語でもあるわけで、個人的にはこの2人の関係をどう描くかがポイントかなと思っていました。この映画のなかでは、友人でもあり敵でもあるという2人の関係を丁寧に描いており、ジョシュ・ブローリン(何と『グーニーズ』のお兄ちゃん!)も、生真面目で偏執的なダンというキャラクターを静かに、見事に演じていたと思います。どこか時代に乗り切れないダンの姿は、急速に変化していく社会のなかで「大切なもの」が失われるという保守派の人々の危機感を見事に表していましたし、その「大切なもの」が実際には少数派の人々の苦難や苦しみのもとに築かれていたのだということを、ミルクやその仲間の生き方が示してくれています。ガス・ヴァン・サント監督は、この2人の人物が体現する2つの時代を、あえて対照的に表現するのを控えながらも、見事に物語の底流に位置づけたと思います。ただ、ミルクが市の執行委員になるまでの前半が、エピソードの切り貼り的になってしまって、やや退屈だったのが残念です。前半の伏線が、終盤になって生きてくるわけですが、その伏線張りだけのために前半があったような印象を受けてしまいました。
ころりさんさん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-17 08:01:18)
その他情報
作品のレビュー数 42件
作品の平均点 6.21点
作品の点数分布
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61126.19%
71433.33%
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作品の標準偏差 1.12
このレビューの偏差値 56.22
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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