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それでも夜は明ける のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 それでも夜は明ける
製作国米,英
上映時間134分
劇場公開日 2014-03-07
ジャンルドラマ,歴史もの,実話もの,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 昨年12月にアメリカ国内の映画館で見ました。小さな町の映画館でしたが、始まる前に映画館スタッフから「私たちにとってとても重要な作品です」という挨拶があり、上映。映画の内容は、原題どおりの、自由黒人から奴隷となった男性の12年間の奴隷生活を描きます。ドラマチックというよりも絵画的な映像が印象的ですが、つるし上げのシーンや最後のむち打ちのシーンなどでは「直視せよ」と言わんばかりの長回し。ラストで主人公は奴隷の身分から解放されますが、そんな彼を見つめるパッツィーをはじめとする他の奴隷たちの姿から、奴隷制という残酷な制度はその後もずっと続いていたのだということを痛感させ、何のカタルシスもありません。「それでも夜は明ける」という邦題からイメージするものに反して、この映画が描くのは、「希望」のような前向きな感情ですらなく、ただ「生きたい」とだけ願った、もっと原初的な欲求のようなものだと思います。見終わったあと、恐ろしいものを見たという気持ちだけが残りました。奴隷制はアメリカの歴史の暗部と言われますが、それが、醜いもの、酷いものであるということを最高の演技と映像技術でしっかりと描いた、もの凄い作品だと思います。オスカー作品賞受賞も納得です。
ころりさんさん [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2014-03-05 09:06:34)
その他情報
作品のレビュー数 63件
作品の平均点 6.51点
作品の点数分布
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111.59%
211.59%
300.00%
423.17%
557.94%
62539.68%
71320.63%
81219.05%
934.76%
1011.59%
作品の標準偏差 1.50
このレビューの偏差値 65.52
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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