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そこのみにて光輝く のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 そこのみにて光輝く
製作国
上映時間120分
劇場公開日 2014-04-19
ジャンルドラマ,ラブストーリー,小説の映画化
レビュー情報
とても丁寧に作られた作品。演技、演出、脚本、撮影、音楽などすべてレベルが高い。暗い話なんだけど、ただジメジメするのではなく、少し渇いた映像のおかげか陰湿な印象はあまりなく、むしろ美しく深遠な絵画を見たという印象。この独特な感覚は日本というかアジアの映画ならではのように思う。また、この印象は、菅田将暉演じる拓児のキャラに引っぱられた部分も大きい。最初の登場時は、思いっきり引いてしまったけれど、だんだん憎めないなあと思い、最後には幸せになってほしいと心から願ってしまう。池脇千鶴演じる千夏もそう。最初は擦れた部分が目についたのに、最後には神々しさすら感じるようになった。綾野剛は2人と比べるともうひとつだが、瞬間の表情などには引きつけられるものはあった。舞台を現代にしたのも僕は正解だったと思う。この映画が描く悲惨はある意味、経済成長した日本の暗部として、ずっと存在し続けたものだと思う。でも、2013年の現代、それは、単なる「貧困」としてだけでなく、前科者の社会復帰の困難やビジネス化された介護からの排除など、ある種の人びとが「階級」として社会から「排除」されてしまう現実として、顕在化している。そういう世界を丁寧に描きながらも、そこを主題化するのではなく、そこにある「希望」を家族や人間関係をめぐる普遍的な物語として描いたところに、この映画の魅力はあるのだと思う。
ころりさんさん [DVD(邦画)] 8点(2015-03-25 14:37:50)
その他情報
作品のレビュー数 30件
作品の平均点 6.40点
作品の点数分布
000.00%
113.33%
226.67%
300.00%
4310.00%
526.67%
6413.33%
7826.67%
8620.00%
9310.00%
1013.33%
作品の標準偏差 2.17
このレビューの偏差値 53.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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