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ディストラクション・ベイビーズ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ディストラクション・ベイビーズ
製作国
上映時間108分
劇場公開日 2016-05-21
ジャンル犯罪もの,青春もの,バイオレンス
レビュー情報
序盤の30分、ひたすら意味もわからず柳楽優弥君がケンカし続ける様が映し出される。BGMも効果音っぽい音もなく、ひたすら拳が何かにぶつかる鈍い音とうめき声だけのシーン。変な加工をくわえず、純粋な暴力なるものをレアで差し出された感じ(もちろん、本当に「痛い」「醜い」部分は巧みに隠されていて、これ自体は「加工」されているわけだが)。このまま居心地が悪いシーンがあと1時間以上も続くのか思ったあたりで、菅田君演じる裕也が絡んでくることで暴力が「ゲーム」化して意味を持ったので、観客も少しほっとしたと思う。この後の話は、どちらかといえば、菅田君演じる今風のダメ高校生と小松菜奈さん演じるキャバ嬢という2人の「よくいる人たち」の変貌がメインになって、それはそれで見所も多かったけど、冒頭の不気味さからは解放されて、エンタメ感のある異色ロードムービーになったと思う。菅田君と小松さんのエピソードが秀逸だった分、弟やその友人たちのエピソードは本編への絡み方がやや中途半端で、あの夏の田舎の感じとか、でんでん演じる工場のおっさんとの関係とか、こっちでもう少し主人公の側の物語が掘り下げられて絡んでくれば、けっこう凄い映画になっていたと思う。「暴力」の新しい描き手として、この監督さん要注目です。
ころりさんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-07-14 15:19:09)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 6.45点
作品の点数分布
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319.09%
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619.09%
7327.27%
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作品の標準偏差 2.02
このレビューの偏差値 51.34
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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