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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
製作国米,英,インド
上映時間116分
劇場公開日 2018-03-30
ジャンルドラマ,戦争もの,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 近作『ブリッジ・オブ・スパイ』もよかったが、今作はさらにシンプルな出来。こうゆうストレートなメッセージをてらいなく、でもエンターテイメントで発する最近のスピルバーグの姿勢は好きだ。それに応える大御所主演コンビもさすが。トム・ハンクスなんて、別に特殊な役作りをしてるわけではないのに、他の作品とは違う、明らかにワシントン・ポストの編集長になってた。ちょっと弱っちくて、まわりの男たちからさりげなくバカにされるメリル・ストリープも新鮮。役者の引き出しってすごいと素直に感動する。個人的に気に入ったのは、本作では「正義を為す」ことが、ベンにとってはケネディ大統領と親友だったことで生まれる躊躇をジャーナリストとして乗り越えることでもあり、父と夫から引き継いだ新聞社を守ることしか考えていなかったケイにとっては、はじめて自分の信条に従って(だから、ケイとマクナマラのシーンは超重要)決断を下すことであったという、「公」と「私」を重ねた描き方。脚本うまいし、それを嫌みなく演じる2人と監督の淡々とした演出も素晴らしい。この後のウォーターゲート事件で実際に『ワシントン・ポスト』はニクソン政権の息の根を止めてしまうのだが、そこにつなげるラストシーンの流れもなかなかよい。難点をいえば、短時間で作ったことがわかるセットや場面のワンパターンさ。あと、最近のスピルバーグ作品にイマイチあってない気がするジョン・ウィリアムズの音楽くらいか・・・。それから邦題。サスペンス的な印象を与えてしまって、この作品のシンプルな作風を損ねてしまっていて残念。
ころりさんさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-09-17 21:41:15)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 47件
作品の平均点 7.15点
作品の点数分布
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6817.02%
71634.04%
81225.53%
9510.64%
1012.13%
作品の標準偏差 1.20
このレビューの偏差値 48.97
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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