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殺人の追憶 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 殺人の追憶
製作国
上映時間131分
劇場公開日 2004-03-27
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,刑事もの,実話もの,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 驚いたのは、80年代軍政下の韓国の農村社会がかかえていた閉塞感を、郷愁とユーモアを込めて見事に描いていたこと。おそらく韓国の人々は、この映画を、ここ数十年の社会や自分の生活の変化と照らし合わせながら、複雑な気持ちで見たのだろうなあと想像できた。それでいて、なんとなく、戦後直後の日本の田舎もこんな感じだったんじゃないかなと思わせる普遍性もあるところがすごい(アメリカ西部の田舎だってこんなんかもしれない)。ある時代と場所を、断罪あるいは賞賛ではなく、ありのままに(しかし愛情をもって)描きだすことで生まれる普遍性とでもいうべきだろうか。だから、この映画にでてくる(あまりに無能な)刑事たちにも、どこか人間味のようなものを感じることができるのだろう。(ごく一瞬を除いて)肝心の犯人が登場しないのにこれだけ引き込まれる犯罪映画というのも珍しいし、最後の少女の「ふつうの顔」という一言が、いっそう物語に深みを与えたと思う。減点分は、「ゲ○吐き」シーンに代表される韓国映画の描写の「濃さ」がちょっと苦手なので、という個人的な事情。
ころりさんさん 9点(2004-10-29 13:00:25)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 164件
作品の平均点 7.22点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.74
このレビューの偏差値 55.91
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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