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ラブ・オブ・ザ・ゲーム のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ラブ・オブ・ザ・ゲーム
製作国
上映時間138分
劇場公開日 2000-01-29
ジャンルドラマ,スポーツもの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 原作『最後の一球』(原題:ForLoveOfTheGame)を読んでいるものには到底許容できない出来である。原作の恋愛要素だけを取り出してそのまま映画にしてみました、といった代物。観ながら愚弄されているような情けない気持ちになった。原作の、過去の野球界の思い出、現状への諦観、安らげる故郷がなくなってしまったことでの積年の疲れ、大エースの矜持、野球というドラマの装置がもたらす御伽噺のような幸福感etcは、ここにはない。あるのは新鮮さも野心もなにも感じられない中年の男女の恋愛だけである。くそ、やっつけ仕事をしやがって。結局、製作者サイドは原作のドラマに何の関心もなかったのだろう。原作に一切の敬意も愛情も敵意も批判も持っていないことだけが画面から圧倒的な迫力で伝わってくる。原作から切り離して映画単体として見ても、なんのために完全試合が進行し、なんのために主人公の回想がおこなわれているのか、その内的な必然性がわからない。最後にわかれた女性との復縁が成っても、観ている人間にとってはそれだけでは大してロマンチックな話でもないのでカタルシスになりえていない。本当に、この手のハリウッド映画の非道は90年代に入ってから目立つ。
h.さん 3点(2004-03-18 23:10:12)
その他情報
作品のレビュー数 64件
作品の平均点 5.41点
作品の点数分布
000.00%
111.56%
246.25%
3710.94%
41117.19%
5914.06%
61218.75%
71015.62%
8710.94%
911.56%
1023.12%
作品の標準偏差 2.02
このレビューの偏差値 44.11
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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