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眠狂四郎 人肌蜘蛛 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 眠狂四郎 人肌蜘蛛
製作国
上映時間80分
劇場公開日 1968-05-01
ジャンルアクション,時代劇,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 GYAO の無料動画で視聴。安田公義はこれで4本目。ここまでひとつもハズレなし。
序盤の奇天烈な構図やクローズアップやカット割りは、ちょっと鈴木清順を思わせるところもあるし、イタリアの変態モンド映画みたいでもあるし、荒涼とした射場の風景はマカロニウエスタンのようでもありました。そんなふうに序盤はかなりバタ臭い色彩とキワモノ・ゲテモノぶりを前面に出していた。
ところが、終盤になると、むしろ抑制された文体で乾いた表現に徹していて、まるで古典文学のような味わい。これがたまらなく渋い!そしてやっぱり美しい。内容はどう考えてもただのエログロなのに、不幸な出生を負った者たちの無残な最期を描き切って、文学的な風格を感じさせて終わるから、たんなるキワモノ映画には思えなくなるのですよね。途中までは7~8点のつもりでいましたが、最後には9点つけようと思わされました。
紫も須磨も、やはり狂四郎に惚れてしまうのですね。脚本的には、一閑が家武を殺してれば済んだ話じゃないの?…って気もするけど、そこらあたりが欠点になるかどうかはよく分からない。
まいかさん [インターネット(邦画)] 9点(2023-01-18 10:13:33)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 6.57点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5114.29%
6342.86%
7228.57%
800.00%
9114.29%
1000.00%
作品の標準偏差 1.18
このレビューの偏差値 67.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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