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ハリーの災難 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ハリーの災難
製作国
上映時間99分
劇場公開日 1956-02-26
ジャンルサスペンス,コメディ,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  森に横たわる死体をめぐって右往左往する4人の男女。でも、そのわりには、4人ともなぜかとっても楽しそう(笑)。不謹慎ですが、死体がひとつあるだけで、人生がこんなに楽しくなるなんて‥。 風景は美しいし、恋の予感があふれてるし、それでもやっぱり死体は転がってるし、人生って何て素晴らしいんでしょう‥!!この大の字に横たわってる死体は、どう見ても、この美しい田舎町に一つの彩りを添えてしまっています。
 ヒッチコックがこの題材に注目したのは、アントニオーニが『欲望』を撮ったのと似た理由だったと思える。「物理的な死」に対して、「出来事としての死」というものの不確かさ。ハリーの死体が、アーニーによって再び発見されることによって、結局ハリーは「昨日死んだのか、今日死んだのか、明日死んだのか」さえ解らなくなるはずですが、アントニオーニの『欲望』は、ちょうどアーニーの視点から見た『ハリーの災難』だったように思えてきます。『欲望』では、同じ題材が虚無的に描かれてるけど、ヒッチコックはそれを滑稽に、また肯定的に描いてるとさえ言える。『欲望』について様々なことが考察されてるように、この映画でも色んな考察ができるのかもしれません。
まいかさん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-28 17:31:32)
その他情報
作品のレビュー数 60件
作品の平均点 6.35点
作品の点数分布
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100.00%
211.67%
323.33%
4610.00%
51118.33%
6915.00%
71321.67%
81525.00%
911.67%
1023.33%
作品の標準偏差 1.71
このレビューの偏差値 52.22
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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