Menu
 > 作品
 > キ行
 > キングコング: 髑髏島の巨神
 > まいかさんのレビュー
キングコング: 髑髏島の巨神 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 キングコング: 髑髏島の巨神
製作国米,中,豪,カナダ
上映時間118分
劇場公開日 2017-03-25
ジャンルSF,アドベンチャー,ファンタジー,シリーズもの,特撮もの,モンスター映画,3D映画
レビュー情報
《ネタバレ》 前半部分は、70年代のワシントンやサイゴンの雰囲気が良かったし、前作『GODZILLA』との作風の違いも楽しめたし、軍用ヘリが嵐に突入していくあたりのスペクタクルにも迫力がありました。
ただ、相変わらずトルーマンの水爆実験を正当化している前提や、わざわざ白人を正義にして黒人を悪者にしている図式や、自然界を善悪に分離するような設定が出てくると、根本的な違和感を拭えません。そして、やっぱりガッツ石松が登場するやいなや、その表情や動作があまりにも人間的すぎて、リアリティを失ってしまう。島の原住民の描き方も、あまりに紋切り型すぎて安っぽいです。
そもそも、人間が飼い慣らしでもしない限り、自然界の生き物が自主的に人間の味方をするはずがないですよね。むしろ人間の側こそが、生態系とどうやって折り合いをつけるべきかを模索しなきゃならないはず。そのあたりの基本的なコンセプトが本質的に間違っているし、あまりにも漫画じみている。日本の漫画でさえ、これほどバカな認識で自然のことを描いたりはしないと思います。
今後、このシリーズには、ゴジラだけでなく、モスラやキングギドラも出てくるのでしょうか? かなり日本のことを意識していますよね。冒頭にも日本兵が出てきましたが、ちょっとジャパニメーションっぽかった。今のハリウッドは、日本のアニメや映画の雰囲気を醸し出すのがカッコいい、みたいな価値観をもってるのでしょうか。そのくらい日本のアニメや映画は一定の文化的支配力をもってるのかもしれませんが、そこで日本がどんな風に表象されているかについては、注意ぶかく見ていくべきだと思います。
ストーリーは4点ぐらい。スペクタクル要素に加点して6点です。
まいかさん [地上波(字幕)] 6点(2020-06-28 18:56:13)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 65件
作品の平均点 6.69点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
311.54%
446.15%
51116.92%
61320.00%
71421.54%
81624.62%
934.62%
1034.62%
作品の標準偏差 1.56
このレビューの偏差値 47.15
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
キングコング: 髑髏島の巨神のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS