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《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。昔観たつもりだったけど、これまたちゃんと観たのは初めてだったかも(笑)。
じつによく出来た映画です。脚本も素晴らしいし、蜷川幸雄による劇中劇も美しいし、演技も申し分ない。原作は読んでいませんが、武井咲のTVドラマなどで内容はおおむね分かっていたし、やはり原作を分かってるほうが、この脚色の妙をいっそう楽しむことができると思います。 強いて欠点を言うならば(蜷川の演技がいちばん下手クソだったのはご愛嬌として)、一般に名場面として知られているラストの「泣き笑い」のシーンが、わたしには、ちょっとクサいかなあ、と思えました。嘘の人生に耐えられなかった男と、嘘の人生を引き受けようとする女の対比というコンセプトが、このラストへと帰結する必然性は理解できるのだけど、それだけに無理やり押し込んだ観念的なラストのように見えます。わたしとしては、世良公則が刺されてすべての嘘がバレてしまうもっとも哀れな場面で終わったほうが良かったと思う。 いずれにせよ、澤井信一郎については、さらなる再評価があっていいのになと感じました。 【まいか】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-03-21 22:52:24)
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